2018/07/15 更新

旬の良い写真が撮れたら、暇な日にぼちぼち写真付きの農産物紹介をしていく予定です!(たぶん笑)
【7月の南部じまん市出荷予定品目】
1袋100円〜
絶品レタスミックス
絶品オクラ 緑/紅
2018超旨い枝豆 ¥150-
激旨にんにく
<新商品>黒にんにく
超香る朝採りバジル
フレッシュな香りの朝採りパセリ
不定期だけど超美味しいミョウガ
レア果実<生>ブラックベリー
不定期の朝採りイチジク
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【栽培管理が気になる方へ】
食べればわかる、手間かけまくりの露地栽培です。購入する種子に付着している農薬を除き、栽培期間中は農薬・除草剤は一切使用しておりませんが、化成肥料は自分は窒素・リン酸・カリウムは植物における三大栄養素・ご飯と考えているため適度に使用しています。


2016年05月04日

にんにく

晩春~初夏は生にんにく/夏まであれば乾燥にんにく







俺の農産物における四季の看板野菜その1です。1度の栽培日数は約半年になります。
下記の解説が長すぎですが、本当の価値を知って買って美味しく食べてもらうには最低限このくらい細かく知ってもらえないと市販されている国産のニンニクがなぜ高価なのかきっと分からないと思いますので、経験から伝えられる事をあえて長々と記してみました。読むのが面倒な方は、写真を見て実際に買って楽しんでもらえたらと思います!


一般にニンニクは、市販されているものは乾燥状態のものです。近年では個人の農家直送によるインターネット販売の普及により、上の写真の様に採りたての状態である生ニンニクが販売され始めています。自分は東北震災のあった2011年の2月から本格的に販売を含めた専業農業を始めていますが、ニンニク自体の栽培は2010年10月から始まっているので2011年度の初めての収穫時からこの生ニンニクの状態で販売をしています。

国産ニンニクはきっと今も青森県が8割ほどを占めているだろうこの時代ですが、味に絶対の自信がある品目なので品評会に出すわけじゃなくメディアにも頼ることなく100%食べた人たちから口コミで広がってもらい期待と信頼の塊で味の日本一を目指していきたいと考えて年に一度このニンニク栽培を主力の1品目として毎年栽培しています。

心がけていることは、とにかく全面的な品質です。ニンニク独特の香りや強いパンチ力のある辛味が好きなニンニク好きのために毎年何かしらの工夫をして年を重ねるごとに進化できるように、鮮度・艶やかで鮮やかな見栄え・香り・風味・辛味そして旨味と穂のかな甘味といった絶妙なバランスによる誰にも真似のできないその年限定の風味を持ち合わせた美味しさに仕上げたいなと考えています。

経験上ニンニクは、栽培から梱包までほぼ全自動の機械でも揃えない限りは1人では大量生産できない品目の1つだと思っています。家庭菜園や少量生産なら容易のニンニク栽培だと思いますが、自分らは栽培において農薬や除草剤を使いたくありませんので、育てた量に応じて草むしりの面積や赤錆病という葉や茎に起き易い病気により葉が十分に光合成しなくなり生長を止めてしまう病気へのリスクが広がります。それでも、やはり毎年大変多くのお客様方が2月頃から「まだかまだか」と大きく期待を膨らませてくれているので、それが背中を押されるような励みになり毎年より一層美味しく育てあげようという気持ちに繋がり何とか頑張れています。

また当然に、1つ1つのニンニクを全て手作業で写真のようになるまで自分は綺麗に整えています。1年目の約2000個の生産から始まり、5年目となる現在では約3万個の生産にまで増えましたが、変わらず毎年1日中この時季はニンニクの収穫・荷造りを中心に他の農産物への気配りも忘れずに忙しい栽培の日々になります。

しかしながら、やはり自然が相手でありどれもが全て写真のように綺麗に仕上がるとはいきません。何度か買ったことのある方の中では、綺麗な皮を1枚剥いたらオレンジ色か茶色になっていて見栄えが腐っているかのような経験をされている方が多くいらっしゃると思われます。これは、仕方のないことで、自論ですがニンニクの収穫時季になると自分の畑の地域では雨天の日が多々あるためその前後に収穫したものの中では生長度合いにより根が水を吸い上げた時に上部の生長は止めていますので水を吸い上げ過ぎてしまった分、ニンニクの身を包んでいる皮に防衛本能が働き身を守るために皮が水を吸ってくれて身の品質を保っていてくれているんだと考えています。そんなニンニクは、皮がたとえ腐ったように見えていても身が見えるまで皮を剥いでいくと可食部の品質には特に影響のないまま真っ白なニンニクが現れますので安心してください。・・・とはいっても、なにも見過ごしているわけではありません。なるべくそういうものは、日干し乾燥させるなどしてそれでも気になる時は価格を下げるか増量等のサービス品として販売しています。





さて、肝心の食べ方です。
自分が思う最高に旨い食べ方としては、少しコストがかかりますが170℃くらいのサラダ油でそのまま丸ごと美味しそうな狐色になるまで約5分かけて揚げる「素揚げ」にして、キンキンに冷えた生ビールのつまみにして食べることです!!生ビールの苦味に、揚げたての熱々のニンニクの皮の内から香りが迸り、皮を退かしていくとホクホクの甘いニンニクが現れます。これを味わうと、多少の面倒があってもまた揚げたくなります(笑)



揚げたいが一度にサラダ油をあまり使いたくないという方は、節約派のよくやる小さな鍋を利用してみたり居酒屋さんがよくやると思う手法ですが小型のアルミ皿を利用してサラダ油を入れて身だけ投入してじっくり加熱!好みの食べごろで食べられる、これも良い方法です。

香りは楽しまなくていい、栄養面で食べたい!揚げなくてもいいしコストもかけたくない!という方は、袋から取り出しそのまま電子レンジで「お弁当あたためモード又は500Wで1~2分」で温めてあげると、皮が簡単に剥けて身は食べるとほとんど香りが気にならないホクホクで甘いニンニクが楽しめると思います。

もちろん、刻んだりすりおろしたりすれば無限大の料理レシピで大活躍間違いナシ!です!☆☆

自分はよく、商品にできない一部腐ってたり収穫時に傷をつけてしまったものを使って自分で餃子を作るか面倒な場合は冷凍餃子のタレとしてすりおろして醤油と和えて利用しています。これが激アツに旨い。また、夏にタカノツメ唐辛子を栽培していた年は、ペペロンチーノ大連発でした(笑)オリーブオイルを買えばイタリアンな日々が続いたり、とにかく刻む系よりもすりおろして牛丼に入れたりチャーハン作ったりで飽きることなく美味しいスタミナ料理が続きました!

たかがニンニク、されどニンニク。大げさに書き過ぎたかなぁ?(笑)
長々と書きましたが、毎年かなり増産していますが、毎年なぜか1ヶ月たらずで完売してしまいがちです。静岡市内のじまん市に行く機会があれば、各店舗で探してみてください!

  

Posted by 味じまん 天野真充 at 22:19Comments(0)農産物の写真